胡蝶蘭は、お祝い事に欠かせない花として知られています。
しかし、いざ贈ろうとした際、値段の相場がわからず、どのような胡蝶蘭を選べばよいのか迷ってしまう人は少なくないようです。
しかし、難しく考える必要はありません。なぜなら、仕事関係、個人のイベントといったように、贈るシーン別でふさわしい胡蝶蘭は決まっているからです。
そこでこの記事では、贈るシーン別に分けながら、胡蝶蘭の値段の相場についてまとめてみました。
また、シーンに縛られず失敗しない胡蝶蘭に関しても、併せてお伝えしていきます。
最後まで読んでいただくことで、適切な胡蝶蘭が選択できるはずです。ぜひ参考にしてください。
仕事関係の胡蝶蘭の相場
仕事関係で胡蝶蘭を贈る場合、「一般的な取引先」「重要な取引先」によって、胡蝶蘭の相場、色、輪の数などは変わってきます。
4つのシチュエーションに分けながら、詳しくみていくことにしましょう。
開店・開業祝い
一般的な企業、重要な取引先問わず、黄色の大輪がベストです。なぜなら、黄色の胡蝶蘭には商売繫盛の意味合いがあるからです。
本数に関しては、一般的な企業なら3本立ち(約5~40輪)、重要な取引先なら5本立ち(約55~70輪)がベストとなります。
また、価格の相場に関しては、一般的な企業は1~3万円程度。重要な取引先は3~5万円程度です。
なお、重要な取引先ほど華やかさを重視すると喜ばれます。
移転祝い
移転祝いの場合、アレンジした花が贈られるケースが目立ちます。そのため、胡蝶蘭を贈るときは、縁起が良く豪華なものを選択するようにしましょう。
まず、色に関してですが、白の胡蝶蘭を贈るのが適しています。これは、一般、重要な取引先問わずマストです。
本数に関しては、どちらも大輪3本立ちで問題ありません。ただし、重要な取引先は華やかさを重視しましょう。
価格の相場は、一般的な企業が2万円程度(約30輪)。重要な取引先は2~3万円程度(約30~40輪)がベストです。
業種に関係なく、上記の胡蝶蘭を贈ればマナー違反になることはありません。
上場祝い
さらなる発展を願い、胡蝶蘭を贈る人が目立ちます。付き合いの深さに関係なく、色は白を選択しておけば間違いありません。
ただし、本数に関しては、一般的な企業なら3本立ち(約40輪)。重要な取引先は5本立ち(約65~70輪)をおすすめします。
なお、価格相場については、一般的な企業が3万円程度、重要な取引先は3~4万円程度です。
胡蝶蘭を飾る場所に合わせて、豪華なラッピングをするとさらに喜ばれるといえます。
昇進祝い
胡蝶蘭は、昇進祝いの贈り物としても人気です。存在感があり、長い間飾ることができるため大変喜ばれます。
ただし、贈り先によって適した胡蝶蘭は異なるため、注意しましょう。以下に、贈り先別の内容をまとめます。参考にしてください。
一般的な取引先:白の3本立ち、相場3万円程度、約40輪
重要な取引先:白の5本立ち、相場3~4万円程度、約55~65輪
社長:白の5本立ち、相場4~5万円程度、約70輪
上司:白の3本立ち、相場2~3万円程度、約35~40輪
同僚や部下:白の3本立ち、相場2万円程度、約30輪
上記はあくまでも目安です。付き合いの深さに合わせて、華やかさ、豪華さをプラスするようにしましょう。
個人のイベントの胡蝶蘭の相場
続いて、個人のイベントの胡蝶蘭の相場について見ていきます。
今回は、4つのシチュエーション絞ってまとめてみました。参考にしてください。
新築、引っ越し祝い
鉢植えタイプの白の2本立ち胡蝶蘭がベストです。家族だけに限らず、友人や知人にも適しています。
価格は1~2万円程度(約20輪)です。なお、ラッピングの際、お祝いの意味合いを込めて赤い包装紙を選択するケースがありますが、おすすめしません。火事を連想されるため、別の色を選択するようにしましょう。
出産祝い
出産のお祝いで胡蝶蘭を贈るなら、贈り先の相手が好きな色を選択しましょう。また、3本立ちで相場は1万円ほど(約15輪)がベストです。
好みの色がわからない場合は、白が無難です。自宅などに飾ることを想定し、鉢植えタイプを贈るようにしてください。
長寿祝い
長寿のお祝いで胡蝶蘭を贈るなら、白の1~2本立ちの胡蝶蘭がおすすめです。花の真ん中に赤色が入ったものを選ぶと、さらに喜ばれます。
価格相場ですが、家族は3万円程度(約30輪)。付き合いの深い友人や知人は5万円ほど(約40輪)がベストです。
それほど付き合いが深くない場合は、1~2万円ほど(約25輪)の胡蝶蘭でもマナー違反になることはありません。ただし、豪華さよりも華やかさを重視しましょう。
誕生日、母の日などの祝い
誕生日、母の日などのお祝いで胡蝶蘭を贈るなら、白または紅白の2本立ちの胡蝶蘭がおすすめです。
価格相場は1万円ほど(約25輪)で構いません。また、友人や知人の誕生日に贈るのであれば、1本立ちでもよいといえます。
その場合も、価格相場はおおよそ1万円(約25輪)です。
シーンに縛られず失敗しない胡蝶蘭
これまでシーン別に分けながら解説してきました。この項では、シーンに縛られずに失敗しない胡蝶蘭選びについて見ていきます。押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
・3本立ちか5本立ちにする
・色は白
・3万円程度
上記3つは、どれも欠かすことはできません。逆にいうと、これらのことを押さえておけば、恥ずかしい思いをすることはないといえます。
もう少々詳しく見ていくことにしましょう。
3本立ちか5本立ちにする
そもそも、3本立ち、5本立ちはどのようなときに使われるのか見ていくことにします。まず3本立ちですが、定番といってよいかもしれません。
例えば企業の場合は、一般的なお祝い事のときに使われるケースが目立ちます。一方、個人の場合は、新築祝い、昇進祝いなどがほとんどです。
一方、5本立ちですが、3本立ちよりも見た目が豪華になります。
そのため、企業の場合は、社長の昇進祝い、上場祝いなどで使われるケースが多いものです。一方、個人の場合、5本立ちを贈ることはあまりありません。
以上のことからも、どのような胡蝶蘭を贈ればよいのか迷ったときは、3本立て、5本立てのいずれかを選択しておけば、失礼に当たることはないのです。
敢えて3本立てと5本立てを区別するならば、通常は3本立て、より盛大にお祝いしたいときは5本立てを選ぶようにしましょう。
色は白
一言で胡蝶蘭といっても、花の色は複数あります。例えば、リップと呼ばれる赤と白の胡蝶蘭、ピンク、黄色などです。
お祝いのシーンに合わせて選択することになりますが、贈り先のことを考えて選択しないと、場にマッチしない胡蝶蘭を贈ってしまうことになりかねません。
そのため、色に迷ったときは、無難な白を選びましょう。白は、どのようなシーンにもマッチするため安心です。
3万円程度
どのような胡蝶蘭を贈るかによって、相場価格は異なるものです。
贈る相手との付き合いの深さ、お祝いのシチュエーションにもよりますが、迷ったときは3万円程度の胡蝶蘭を贈りましょう。
なぜ3万円程度が良いのかというと、豪華さ、鮮やかさなどを考慮すると、どのようなお祝いシーンにもマッチする胡蝶蘭を贈ることができるからです。
「もうちょっと予算を押さえたい」という場合は、個人宛てなら2万円程度までが最低ラインとなります。
一方、企業向けだと、付き合いの深さや相手によって左右されるものです。
贈る相手との付き合いが深く、重要な人物の場合、予算をケチらないようにした方が無難だといえます。
そう考えると、やはり3万円程度の胡蝶蘭を贈っておけば、間違いないといえそうです。
まとめ
これまで、胡蝶蘭の値段の相場について詳しく解説してきました。
今回お伝えした内容は、あくまでも一般的な相場となります。ですから、目安として参考にしてください。
また、胡蝶蘭は購入先によっても価格は変動します。予算を押さえたいからといって、安価なお店を利用してしまうと、とても貧相な胡蝶蘭を贈ってしまうことになりかねません。
そのため、あまりにも安い胡蝶蘭を見かけたときは、この記事で取り上げた相場と比較してみてください。そうすることで、失敗を回避することができます。
早速、いくつかの通販サイトなどを比較しながら、喜ばれる胡蝶蘭を選んでみてはいかがでしょうか?