部屋に花を飾ると例え1本でも華やかさや癒しの空間となり、ふとした瞬間に視界に入ると昨日よりもつぼみが膨らんだり、開花が進んだりしていることに気づくようになります。
花を愛でることは日常生活にポジティブな変化をもたらし、愛でる人の気持ちや部屋の雰囲気も和らげる効果が期待できます。
この記事では、これまで花を飾ったことがない初心者の方にもできる、花の飾り方を紹介しています。
失敗しないお花の購入方法から飾り方、部屋に花を飾る際の注意点まで詳しく掘り下げてお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
部屋に花を飾る!花のある暮らしはメリットが大きい♪
花のある暮らしは生活に潤いを与えるなどとよくいいますが、具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか。
はじめに、部屋に花を飾るメリットから見ていきましょう。
癒しが生まれ、心に余裕ができる
花はつぼみの状態から徐々に開花していき、満開に達する生き物です。満開に達するまでには水の取替えなど日々の手入れが必要となり、それに応えるように花は成長していきます。
自分がこまめに手をかけた花がキレイに咲いていく様子は、花に愛情を傾けることとなり日常生活に癒しの効果をもたらします。
見た目の美しさだけではなく、花の種類によっては香りも部屋中に広がることがあり、見た目の美しさと香りのダブルの効果で癒しを感じられるようになります。
また、日々のお手入れをすることで、自分以外のことにも時間を割くため、心に余裕が生まれ花を愛でる時間を持つようになります。
風水的に運気が上がる
風水は吉方位から良い運気を呼び込むことで知られていますが、風水的にも部屋に花を飾ることは良い影響をもたらします。
キレイな花を飾ることで花が邪気を吸い取ることや、部屋の空気をクリーンに浄化してくれる作用があるからです。
また、方角に適したカラーの花を飾ればより一層の風水効果が期待できるでしょう。
加えて、癒しの効果と併せて負の感情を軽減したり払拭したりできることも考えられます。
このように花を部屋に飾ることは間接的に日常生活にポジティブなメリットをもたらす効果が期待できるのです。
失敗しない部屋に飾るお花の買い方
いざ、部屋に花を飾ろうと思っても、どの花が良いのか迷うことでしょう。どんな花を何本買うか、どんな基準で選んだらいいかということは、初心者に限らず誰でも感じることです。
そこで、ここではお花の選び方や買い方、購入する際の選び方のポイントを紹介していきます。
花の名前と値段がわかるお店がベスト
花屋さんに限らず、最近ではスーパーでも花を購入できますね。花を購入する際には花の名前と値段がわかるお店を選ぶことがポイントです。
例えば、チューリップ1本200円といったように1本ずつ購入できるものから、数本程度で束ねられているカスミソウなどもあります。
1本あたりの値段がわかると他店と比較することができますし、花の名前がわかるとお手入れ方法を調べることもできます。
このような観点から、なるべく花の名前と値段が明確にわかるお店で購入することをおすすめします。
初めての場合はまずは1本から!
初めてお花を購入する際は、花束で買うのも良いですが1本から購入するのも良い方法です。
なぜ1本からの購入が良いのかというと、誰でも簡単に購入できることや小さな一輪挿しの花瓶で良いこと、お手入れが簡単なことなどが挙げられます。
仮に満開させられずに枯れさせたとしても、花束よりリスクを軽減できることでしょう。
また、1本の花を大切に扱い、長く楽しむという意味でも1本からの購入はおすすめです。
花屋さんで1本だけ購入するのが恥ずかしく感じても、一般的な花屋さんでは1本から購入できるシステムがほとんどです。
はじめに1本単位で購入できるか花屋さんに確認してみるのも良いでしょう。
部屋に飾るおすすめのお花
部屋に飾るお花は基本的にはなんでもOKなのですが、中でもおすすめのお花を紹介していきます。
年間を通して豊富な種類とカラーで店頭に並ぶのがバラです。高貴で華やかなイメージですが、部屋の雰囲気に合わせて種類やカラー、花の大きさなどを選ぶことができます。
バラは香りも魅力で、部屋がバラの香りに包まれて癒しの効果も期待できます。
そのほか、ユリ、トルコキキョウやカスミソウ、ガーベラやブルースターなども1輪挿しサイズの花瓶と相性が良いです。
少し広口の瓶や1~2本のボリュームの方が良い場合だと、桃などの枝物、アジサイなど花のボリュームがあるもの、マーガレットなど複数本で飾る方が絵になるものなどが挙げられます。
お花の状態の確認を忘れずに
お花を購入する際は、スーパーで新鮮な野菜や果物を目視で選ぶように、傷みがないものを選ぶようにしましょう。
花屋さんでも細心の注意を払って扱っていますが、多くの人が見たり触ったりすることもあり、葉や花びら、茎に傷みが生じることが珍しくありません。
傷みがある花は満開に至る前に枯れたりしおれたりすることが多いので、必ず購入前に花の全体をチェックしておきましょう。
迷ったら遠慮なく店員さんに聞いてみる
迷って決められないときは、お店の方に花瓶のサイズと好みのカラーを伝えていくつか旬の花の中から候補を挙げてもらうのも良いです。
こんなこと聞いてもいいの?花屋さんが飽きれるんじゃないか、などと感じるかもしれませんが、花屋さん側では意外と相談してもらうと嬉しいもので、おすすめのお花を紹介してくれますよ。
同時に、お手入れ方法や置き場所なども併せて説明してくれることもあるので、気になることは思い切って聞いてしまうと良いでしょう。
お花のサブスクならプロが選んだお花が送られてきて飾るだけなので、簡単に花のある暮らしを始められます。
詳しくは「お花の定期便おすすめ比較!毎月届くおしゃれなお花のサブスク宅配はここ」のページをご覧ください。
部屋に花を飾る前にやるべきこと
購入してきたお花はそのまま花瓶に入れるのではなく、飾る前に下準備が必要です。
帰宅してからちょっとした手入れをすることで花を長持ちさせるほか、最後までキレイに咲かせることができます。
まずは水揚げ(水切り)をする
花の茎の処理の1つに水をたっぷり吸わせるための水揚げという作業があります。
花の茎の部分を花に合わせた方法でカットするのですが、一般的な花なら水切りが挙げられます。
バケツやボウルに水をはり、水の中に茎の先端を入れて水の中で斜めにカットする方法です。
切った直後から水に浸した状態になることで、通常よりもたっぷり水を吸わせることができます。
また、斜めにカットすることで切り口が広がり、その分多く水を吸い上げるようになるメリットがあります。
水切りの際にはなるべく鋭利な刃物でカットすることが望ましく、ハサミよりはカッターなどの方が良いでしょう。
花の種類によっては焼くなど他の方法もあるので、それぞれの花に適した方法で水揚げしてくださいね。
花瓶を準備しよう
花を飾る花瓶は、花瓶というカテゴリにこだわらなくてもOKです。十分な水が入り、水漏れしない容器なら一般的な花瓶よりおしゃれな演出もできるでしょう。
花を飾る花瓶はキレイに洗い、できれば熱湯消毒して乾燥させておくことがおすすめです。
また、こまめに水を取り替えやすい形状のものだと日ごろのお手入れもしやすいですね。
コップや空き缶などでもOK
花瓶は、めぼしい物がないときコップや空き缶、空き瓶などでも代用できます。
場合によってはティーカップやポットなどもおしゃれに飾ることができます。
また、空き缶などに飾り、空き缶ごとかごに入れれば、外側からはかごに飾られたように見えて部屋の雰囲気も和らげることができますよ。
部屋に花を飾る方法
部屋に花を飾る際には、水揚げ後にいくつかのポイントを押えて飾ることをおすすめします。
花瓶や花瓶以外の花器に見立てたものでも代用できるので、ぜひチェックしてくださいね。
適切な水の量を入れる
花瓶をはじめ花器に使用する容器には、適切な水を入れましょう。例えば、丈の長い一輪挿しの場合、表面張力ギリギリまで水を入れるのではなく半分もしくは1/3程度が適量です。
広口の花器の場合でも花の花びらや葉が水に着かない程度の水量が望ましく、花の種類によって適切に増減してあげましょう。
花を生ける
花瓶に花を生けるときは、生け花やアレンジメントを意識して難しく考えることはありません。
一輪挿しなら長すぎず短すぎず、花器とのバランスを取って生ければOKです。
広口の花器に生けるときも、花の重みで花器がひっくり返らないようバランスよく生けることを意識してみてくださいね。
栄養剤を入れる
花を生けるときのワンポイントアドバイスとして、花の延命剤や栄養剤を入れることをおすすめします。
花屋さんで花を購入する際にサービスで1袋付いてきたり、1袋あたり10円程度で購入できたりするものが主流です。
希釈タイプが中心で、はじめて花を生ける方にも扱いやすいものなので、延命剤や栄養剤があるときはぜひ活用しましょう。
切り花の寿命を伸ばすなら「切り花を長持ちさせる方法。日持ちするお花や終わりのサイン」のページをご覧ください。
花を飾るおすすめの場所
家の中で花をどこに飾るかは、花選びと同じくらい迷うものがあります。基本的には風通しが良く、直射日光が当たりすぎない場所が良く、お花のボリュームによっても変化します。
代表的な例では、窓際・リビング・ダイニング・キッチン・寝室などがおすすめで、いずれもエアコンや扇風機の風が直接あたらない場所が良いでしょう。
1輪挿しはトイレや洗面所など狭い場所でも良いですし、花束ならある程度の置き場所を確保できる広さが必要になります。
デスクに置くなら1~3本程度のコンパクトサイズが良いでしょう。
また、飾ってはいけないお花に気を付けてくださいね。詳しくは「部屋に飾ってはいけない花。ドライフラワーは置き場所次第?」のページをご覧ください。
部屋に花を飾るときの注意点
部屋に花を飾るときの手順を紹介してきましたが、それ以外にいくつか注意したいことがあります。
お花を長持ちさせる意味も含めて、お花を飾る際には次の点に注意して飾りましょう。
買ってきた花をそのまま生けるのはダメ
購入してきたお花をそのまま生けることは避けるのがベターです。お花は、店頭に出す際に長めの丈で水揚げされて販売していますが、そこから何日経過したかまでは確認できません。
自宅で適切な長さにカットするとともに再度水揚げをしてあげることで、花の寿命と美しさを引き出すことにもなるので、必ず水揚げしてあげましょう。
直射日光が当たる場所は避ける
お花の中でも切り花は、急激な温度の上昇や強い風が苦手な生き物です。
葉や花から水分が蒸散されるため、直射日光が当たる状態では気温が高くなり蒸散の活動が高まり花へのダメージが大きくなるからです。
なるべくお花に優しい場所に置いてあげるようにしましょう。
エアコンや扇風機の風が直接あたる場所は避ける
エアコンや扇風機の風も避ける方が良く、お花の蒸散活動を高めるほか、風より花や葉が触れて傷む恐れがあります。
どの季節でも急激な温度変化を起こしにくく、エアコンや扇風機などの風が当たる範囲からは外れた場所に置いてあげましょう。
お花の処分方法は「花の捨て方。捨てるタイミングやもったいないと感じるときの対処法」のページをご覧ください。
まとめ
今回は、部屋にお花を飾る際の初心者にもできる失敗しない飾り方を紹介しました。
お花が部屋にあるとそれだけで優しい気持ちになり癒しの空間を演出することができます。また、お手入れをすることで心にも余裕が生まれ、日常生活に花を愛でる時間もできることでしょう。
ただ、購入したお花はある程度のお手入れが必要で、お花を飾る場所も選ばなければなりません。
かといって難しい作業ではないものの、お花も生き物なので適切なお手入れをしてあげる必要があります。
適切なお手入れをしてあげるとお花は驚くほどキレイに咲き長持ちするので、毎日の水替えなどこまめにお手入れしてあげることをおすすめします。
日ごろから忙しく過ごしている方は、1本でも花を愛でる時間を作り、生活に彩りとうるおいをプラスしてみませんか。
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